牛  舎

 民家が集まっているところから、学校のわきをを通ってそのまま西の浜まで歩いていく途中にあるのが牛舎です。

 牛肉が手の届かぬ高級食料だった昔は盛んだったそうですが、現在牛で生計を立てている、というわけではないので、おじいたちがなかば趣味的に飼っているようなものです。
 もちろん趣味とはいえちゃんと定期的に繁殖させては子牛をセリに出しています。セリに出してようやくトントン、というところのようですが。

 セリといってももちろん島内でやるわけではありません。本島でやってます。
 どうやって牛を連れていくかって?
 そうです、当然みんな丸に乗せるのです。牛というのは少々の段差があるだけで、もう怖くて一歩も動かなくなるものなので、連絡船に乗せるときはてんやわんやの大騒ぎになります。
 しかもたった15分間を辛抱できないらしく、ひとたび子牛を乗せようものなら、水納丸の後部デッキはウンコまみれになってしまいます。朝一便に乗るお客さんが来る前に、あわただしくウンコを流している船員さんたちの姿をご想像ください。