TVで放映されているのを見てから、原作を購入しました。
読むのがつらい、と言う人もいるようですが、私はこれだけの長編を途中でやめることができませんでした。

実の父に犯された少女、実の母に虐待された少年二人。
精神の失調をきたして児童精神病棟に入所して知り合った三人は少女の父を殺す計画をたてる。
少女の父は山から転落して死亡するが、誰が突き落としたのかは謎として残る。
17年後、少女は看護婦、少年たちは刑事と弁護士として再会。
しかし、彼らは未だに過去を解き放つことができず、社会に適応できない。
そこで起こる新たな悲劇。

と、まあ、おおざっぱに要約すればこういう筋ですが、主人公たちの心のひだまで深く掘り下げて描写され、引き込まれていきます。
ミステリーというよりも、主人公たちの愛に対する強烈な思慕、彼らしかわかちあえない感覚、感情といったものに焦点があり、犯罪行為なんてのはストーリーにいれなくても良かったのにと思います。
彼らは不幸ではあるけれども、その固い紐帯はうらやましく感じます。

「私たち、生きていてもいいんじゃない」
という最後のセリフには、ほっとします。

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