「マブイの行方」
落としたマブイ(魂)を追っかける少女の話。おもしろいけど、もうちょっと話をふくらませてもいいと思う。
この本のタイトルのマブイにも、(魂)と注釈を付けた方が、他府県の人には親切だし、興味もわくと思うのだが。
「宗教新聞」
宗教新聞を届ける暗い女と妻に逃げられた男の間の妙な話だけど、妙におもしろく、読後感もいい。
「木になる花」
女性の一人称という、この作者には珍しい文体だが、悪くない。出世魚みたいに、どんどん変化していく花という展開も興味深い。