鈴木光司のデビュー作。
「リング」「らせん」を読んだ時に、ホラーどうこうというより、その話の運び方、文章の読みやすさに感嘆した。
「楽園」はファンタジーノベル大賞の受賞作で、まだアマの時に書いた作品だから、会話文などにやや硬いところがあるが、それでもストーリーテラーとしての片鱗を見せている。
1万年前にモンゴルで引き裂かれた夫婦。妻はベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸へ。夫は南からいかだで海を渡る。その子孫の男女が現代アメリカで出会うという壮大な叙事詩とでもいうべき作品。

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