沖縄タイムス紙にも掲載され、かなり誇らしい思いをした作品です。
受賞の知らせを受けた時は、嬉しいと同時に、嶋先生の評価が気になってしょうがありませんでした。
それが前年度とはうってかわって激賞とも言えるコメントで、かえってこわいぐらいでした。
応募当初、この作品を童話と認めてもらえるかどうかが一番気がかりでした。
また、この作品の暗さもどう受け止めらるか気になっていました。
それらを好意的に評価してもらったのが一番嬉しかったです。

この作品のラストは、最初、少年の父親に対する愛情によってすべてが解決する予定でした。
ところが、いつのまにか自分でも気づかないうちにこのようなラストになってしまったのです。
物語を書くおもしろさというのは、自分でも予期しない展開があることです。

この作品のテーマを新聞社の人に聞かれた時、特にテーマはない、と答えたのですが、本音を言えば、「悩みのないのが悩み」と言う人に対する疑問、反感がきっかけになっています。
「悩みがない」というのはある意味で恵まれた状態ではありますが、もしかしたら、そういう人は自分の影(シャドー)を押し殺してしまっているのではないか。それでは、のっぺらぼうみたいなものではないのか、と思えるのです。

ちなみに、この作品の登場人物の名前は、「日蝕」という芥川賞受賞作品からぱくっています(^^;

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