ラストのスピーチは、思わず涙が出そうになった。 天才数学者の奇矯な人生を描いたものだと思っていたが、ここまで深く精神を病んだ男の話だとは思わなかった。 統合失調症による幻覚に悩まされながら、見栄も外聞も捨て去り、必死になって数学にすがりつく一人の男。天才というよりも、意思の強い努力家と言える。 自分もかっては数学を専攻しようか悩んだことがあるだけに、主人公の数学に対する思い、数学は芸術であるという認識に共感し、映画に没入してしまう。 それにしても、アメリカ映画は、精神を病んだ人間を描くのが、うまいと思う。おもしろくなさそうな題材を、ここまで人を惹きつける作品に仕立てるのだから。 ラッセル・クロウも「グラディエイター」ではいもだと思ったが、この作品ではいい演技をしている。 |