映像の美しさと、BGMの心地よさ、そして、会話のリズム。
まさにストレイト・ストーリーというタイトル通り。無駄がありません。

10年間絶縁していた兄が倒れたことを聞いた老人が、500キロ離れた兄のもとへトラクターで自家製のトレーラーを引いて旅をするというお話。
腰と眼が悪いにも関わらず、自力で兄のもとへ行きたいという頑固な主人公。
人の足と同じぐらいの速度しか出ないトラクターで何週間もかかって旅をします。
アメリカ中西部穀倉地帯の美しさと、バックを流れる心が温まるようなメロディー。
その道中で出会った人々との対話と交流。その対話の過程で見上げる星空。そして、そのバックには切ないBGM。
この映画は劇場の大スクリーンで観る映画だと思います。
一人で観るか、あるいはよけいなおしゃべりをしない、黙っていても気持ちが通い合うような相手と観るべきでしょう。
ラストの兄との再会シーンもほんとにシンプルです。
リンチがこんな映画を作るなんて、と意外な気もします。

叙情詩みたいで、何度でも繰り返して観たい映画です。

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