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卒論のテーマは、記憶に間違いがなければ、「EEGα波増強時の心的変容について」。
α波というのは、人がリラックスしている時などに出る脳波で、この脳波の状態の時に創造性が高まるなど、かなり好ましい状態とされています。
この状態を意識的に作り出すことができれば、心の平安が得られ、創造的な活動が高まる、という仮説が立ちます。
いわば、禅や瞑想で得られる境地に近道があるのではないか、というのがこの卒論のテーマでした。

人は通常、自分の脳波の状態を知りません。状態を知らなければ、その状態を作り出すことは当然できません。
そこで、バイオフィードバックという手法を用います。
脳波を取り、α波が出ている時には音を鳴らしたり、光を点灯します。
それによって、α波が出ている状態を覚え、意識的にその状態を作り出し継続させるトレーニングを行います。
そうして、α波の出現率が増した時に、その人の心理状態がどのように変化するか、それを統計的に処理したわけです。

結果としては、かろうじて有意な「好ましい心的変化」を得ることができました。
が、期待したほどではありませんでした。
もう長いことこのテーマにふれてないので、今ではどうなっているのか。
臨床レベルで使える状態になっているのかどうか。

余談ですが、当時、関数電卓はおろか、メモリー機能もついてない電卓でt検定などの統計計算をやっていたのですが、あれは大変でした。
今のようにパソコンの表計算プログラムがあればどれほど楽だったことか。
卒論そのものの作成にしても手書きでしたから、ワープロがあったらどれほど楽だったことか。
今の学生はいいよな、とつくづく思います。

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