陸っぱりタマン・・2004年はキビシイ年だった。かなりハマって釣行したが全然当たらない。一昨年は1人1日1回はタマンと思われる当たりがあったが去年は3・4人で行ってだれかに1バイト来るか来ないかという状況で釣果となるとそれのさらに半分もあったかどうかという有り様。サイズ的にも仲間内では終に60UPは出なかった。数も皆で11匹で一昨年の半分であった。ちなみに釣行回数は実績ポイントで丸1日が18回、ポイント下見の短時間釣行が13回、夜釣りが5回で計36回で7回タマンらしきヒットが有り内4匹バラシで35・42・55cmの3匹ゲットという1年だった。こうやって書いてみるとホントに釣れない釣りだ。今までやって来たどのターゲットよりも難しいのであるが、それでもやめられない魅力がタマンには有ります。
実釣面では実績は上がらなかったが、タマン釣りの大先輩格に当たるブッコミ釣り師達との交流が思いがけなく有り。タマンという魚について大変貴重な知識を得ることが出来た。これらの知識はすぐにルアーに反映出来るかというとそうでも無いのだが、外堀を埋めていくようにジワジワと効いてくるだろうと見ています。
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去年も本島内での釣果は無かったです。安田が島で1匹釣ったがそれだけです。実際にはただ単に本島内であまりやって無いからだとは思うが丸1日ハマってやろうという気にならないので、伊江島、津堅島、水納島、座間味島など周辺離島に行くことが多かった。去年は津堅島や水納島はまるっきりダメで伊江島での釣果が多く伊江島では全員ボーズという釣行は無く、誰かに1匹はタマンが来ました。
実はタマンはかなり数の多い魚のようです。ダイビングやシュノーケリングをする人に聞いてみるとタマンは良く見かけると言います。実際、離島のビーチなどで泳いでいると特に餌付けをしているわけでも無いのにタマンを見かけることは多々あるのです。沖縄のリーフの中でこのクラスの大きさの魚ではダントツに数居る魚のように思います。どこに居るのかと言われたらイノーならどこにでも居るよと言えます。
ルアーでタマンを狙う場合、ブッコミと違い1ケ所で粘ることはしてないので、海岸線が長くないとすぐに探り終わってしまいます。ピンポイントを何ケ所も廻っても良いのですが結構効率が悪いので最低でも500mの長さの歩ける海岸線がある所がよいでしょう。また水深は最低でも1.5mは欲しいのでシャローに立ち込んで広く探ることも出来ません。夜のブッコミではかなり浅いところまでタマンは入ってくるようだが昼間は警戒しているのかそんなに浅い所には居ない様に思います。底の形状はブッコミでは砂地に根石が点在している所が一般的なようだがこれは根掛りが多いとブッコミは釣りにならないからでコーラルバリバリのヤバイポイントもかなり有望です(しかし明らかに掛っても取れそうも無いポイントでキャストするのはいかがなものかとは思います。)
沖縄でタマンポイント言われているのはブッコミ師達が夜釣りポイントとして開拓したものが多いので、夜狙うならともかく昼にはポイントとならないような所も多いので注意しましょう。又、ブッコミ師達の荷物はかなり重く、車からあまり歩かないポイントが多いのでアクセスの悪い所はポイント候補にすらなって無く、ルアーでのポイント開拓はまだまだこれからと言う感じです。
・ロッド
大切なのは操作性とパワーのバランスです。操作性は軽く短い程良くて。パワーを重視すると長くて重くなります。キャスティングの飛距離は長いほうが飛びます。実際には色々試さないと自分自身にあったロッドは見つからないと思いますが、参考までに実際に仲間が今使っているロッドを紹介します。実際にはここ2年間でダイコーASK7ft(ラインMAX14lb)→ダイワソルティガドラド7ft→パームスサーフスター86H→テンリュウパワーマスター9ftと強化されていってます。掛ってくるであろう最大のタマン(70cmオーバー)を8割以上の確率で釣り上げたいので、かなり強めのタックルに落ち着いてます。もう少し強いロッドでも操作性に問題無さそうなのでまだ強化する余地はあります。使うルアーが投げれてアクションをちゃんと付けられる範囲内で最もパワーのあるロッドを使うほうが良いと思います。
実際の使用ロッド:テンリュウパワーマスター9ft、パームスコーラルスター10616、パームスサーフスター86H、ダイワソルティガドラド8ft、ダイワグランビューS8ft、シマノフリーマン83VS、等
・リール
リールで一番重要なのは頑丈さとドラグの強さです。PE2号(20Lb程)をメインにするならドラグは4kgできっちり決まるのが欲しいのでセルテート3500・4000がベストで5kgまではいけます。同クラスではシマノのツインパワー5000を使用しているが4kgが限界です。フリームスJ4000もいけます、ブッコミ師はこれにナイロン8号で60オーバータマンをいくつも上げているのでドラグと耐久性は十分だと思います。PE2.5から3号(30Lb程)をメインにするときはソルティガ4000、ツインパワー6000以上のリールが必須です。30LbのPEだとドラグは6kg程掛けることができるのでこのクラスのリールでないと対応しきれないのです。これらの大きさのリールだと実はラインの巻き量がかなり多くなり300mから400mも入ってしまいます。丸々巻き変えは不経済です。タマンはラインを出す釣りでは無いので100m以上ラインを使うことはまず無いので下巻きを入れて、100mの使用ラインをビミニのループtoループでつないで使用しています。
・ライン
メインラインはPEの2号から3号(20から30Lb)を使用しています。遠投するのでルアーに的確にアクションを入れるのはナイロンでは厳しいしフッキングも決まらないのでPEの使用を勧めます。
実はPEラインはメーカーや銘柄によって強度にかなりのバラツキがあります。例えば同じ2.5号(IGFA30Lb)表示でも11kgで切れるのと15kgで切れるラインがあります。どちらもIGFA30Lbの表記に間違いはないのですが15kgで切れるラインを使うべきです。又、ラインの銘柄によってノットとの相性があるようです。この辺は自分自身でぜひ確かめて自分のノットやスタイルにあったラインを探したほうが良いでしょう。15kgのドラグチェッカーは1万円程なので高いと思うかも知れませんが絶対に必要なタックルだと思うので安い買い物だと思います。自分の使うラインとノットの強度を知らないと限界のドラグ値を知ることが出来ません。タマンは適当なドラグで取れるほど甘いものでは無いと思います。実際に使っているラインは20lbはサンラインディープワン2号、30lbはバリバスマックスパワー2.5号でどちらもビミニツイストとの相性が良いようでディープワンは9kg強、マックスパワーは14kg強のノット強度があるので実釣には十分です。
リーダーは長いほど良く3から4ヒロ(5から7m)はあったほうが良いでしょう。太さは14号以上は欲しいです。リーダーのつなぎ方が悪いとライントラブルが多発してしまいます。トラブルの少ないシステムは本来は個々のキャストの仕方によって変ってくるので一概には言えないのですが参考までに。
ナイロンリーダーを使う場合はメインラインをビミニでダブルを取りそれを1ヒロのPE6号のスペーサーにフィッシャーマンズノットで結んでPE6号を14から16号のナイロン4ヒロにFGノットで結びます。直接FGノットでメインをリーダーに結ぶのも試したのですが1日に数回メインに結びコブが出来、結びコブをほどいてそのまま使い続けた後に強度を計ると必ずコブが出来た所で切れしかも9kg程あった強度が6kg程で切れました。スペーサーを入れるとスペーサーの部分にコブが出来てメインの強度低下が起こらなくなったのです。
フロロリーダーを使う時はダブルラインをPE10号のスペーサー(15号にすると30gのルアーでは極端に飛距離が落ちライントラブルも多発する)3ヒロにフィッシャーマンズノットで結んでフロロの14号1ヒロ半にフィッシャーマンズノットで結びます。フロロリーダーの場合はフロロの部分をリールに巻き込んでキャストするとライントラブルが多発します。
・ルアー
陸っぱりの場合飛距離は非常に重要です。岸のすぐ側にタマンがいる事はめったに無いうえに岸に近づくにつれタマンの警戒心も増すからです。ブッコミ釣り師が遠投するのはまさにこの理由からなのです。ですからどんなに良い動きをしようとも飛ばないルアーはタマンには適して無いと思います。しかし飛距離を最重視してメタルジグを使用すると浅いイノーがメインフィールドなので着水と同時に根掛かりという事にもなりかねないし、ゆっくりと誘えないのでほとんど使ってません。実績があるのはジグミノーとミノーでスプーンでも釣れてます。いずれのルアーともトゥイッチやジャークを入れて誘うようにします。
具体的にはジグミノーではマリアのオンデオンダ10cm・ブルースコード115V・デュオのプレスベイト10cm、ミノーではデュエルのアイルマグネット9cm、12cmが実績ルアーと言えるでしょう。ただ10から12cmのルアーではフックサイズが小さく伸びる可能性があるので14cm程のサイズのルアーも試してます。カラーはまだ良く分からないのですがメタリックかホロベースが良く、視認性重視で赤金やピンクバックを多用しています。特に赤金は一番タマンが釣れているカラーですが、ただ単に一番投げている時間が長いからという感じもします。
・フック等
フックは非常に重要です。カルティバのST66がメインでルアーサイズ10cmには#2を12cmには#1を使用しています。スプリットリングも80Lbを使っています。しかしドラグテンション6kgではST66#1、スプリットリング80Lbも伸びました。14cmのルアーにST66の1/0と100Lbスプリットも試しているがまだ当たっていません。今のところタックルの中で一番弱いのがフックなので今年は色々試そうと思っています。
タマンの引きは強烈です。タマンは最初の引きが終れば後は簡単に上がる等と言う人もいるみたいですがルアーで釣るかぎりそんなことはありません。何度も突っ込んで行き最後の最後まで抵抗し続けます。沖に走ったタマンは力では勝てないと判断すると手前の根に向かって猛スピードで突っ込んできます、この時にバレたと思ってリールを巻く手を止めてしまうと根に潜られて終ります。完全に浮かしたつもりでもキャッチするまで決して気を抜いてはいけません。僕は去年50cm程のタマンを完全に浮かした後で岸にズリ上げる5m程の間に幅30cm深さ50cm程のスリットに突っ込まれてしまいバラシました。決して油断していたわけでは無いのですが少し安心したスキをつかれてしまったのです。
タマンは根際を走り最終的には根に潜る魚です。経験上10m走られるともうダメみたいです。場所や根の位置にもよりますが5m以内で最初の走りを押えないといけないようです。ヒットは前触れ無くドスンと来ます。ルアーが見えていると追いすがるタマンが見えるので心の準備が出来ますが順光の晴れの日以外は魚が見えないのでいつ来ても良いように常に集中しましょう。タマンはヒットした後一瞬止まることが多く最初は根掛かり?と思うかもしれません、しかしこの一瞬止まっているときがチャンスで思いっきり合わせを入れ、頭をコッチに向けて強引にポンピングに入ります。これから後は魚の動きに合わせていきます。魚が気付き一気に走り出すのですがこの時にロッドをあおってしまうと先のドラグテンションでは高切れの可能性があるのでロッドを送り込むようにします。送り込んでいるときにドラグが滑るようにすればPEラインでライン強度の半分のテンションでも切れません。その後魚が止まる雰囲気が無いようなら高切れ覚悟でスプールを押えます。僕は根擦れするぐらいなら高切れが良いと思います、根擦れでブレイクしたらシマッタ!で終わりですが高切れならラインの強度の限界を身を持って感じることができるので次に生きます、切れる寸前でラインを出せるようになっていくと思ってます。このような走られては止めて寄せる、又走っては止めて寄せるを繰り返していきます。ロッドのテンションが抜けたらタマンが手前に走っていると思って素早くリールを巻きます。魚が浮いたら間髪入れずにネットに入れるか浜にズリ上げて終了です。
ルアーでタマンはなかなか釣れません、ヒットも少ないしヒットしても特に60オーバーはキャッチするのが非常に難しいのです。ですから僕の知っている何人もの人が途中で挫折してます。しかし今がまさに旬だと思います。ルアータマンに興味のある人は今すぐに始めて色々と試して下さい。メソッドがある程度できた後で始めてしまうと感動も半減します。ある魚種の開拓期に釣りができるのは希有な体験と言って良いでしょう。その記憶は後々までベル・エポック(良き時代)として残るのですから。