製作のページ


アコースティックギターを作ろう







製作のつづき


簡易型枠を取り付けてみたところです。とりあえずウエストを絞ることに成功しました。ちなみにプロのギタービルダー(あるいはアマチュアでもきちんと製作する人は)モールドと呼ばれる完全な型枠を製作してからギターを作ります。










7/11 カーフィング材貼り付け
側板の厚みは2mmほどしかないため、そのままでは表板を貼り付けるには強度が不足します。これを補うため接着剤用の「のりしろ」を側板の上下にとりつけます。この「のりしろ」をカーフィングと呼びます。(ライニングと呼ぶ場合もあるようです)
本キットのカーフィング材は高級感のただよう良材で出来ていました。この部材がチープですと完成後サウンドホールからのぞき込んだときに安っぽい印象を受けますので意外に重要な部分です。 カーフィング材を側板のヘリに洗濯ばさみを利用して接着します、側板のヘリから0.5mmくらい はみ出すように貼って下さい。はみ出した分はあとでヤスリで削ります。







ロングファイルでサンディング
ツーバイフォー材もしくは21mm合板の2枚重ねの板に100番のサンドペーパーを貼りつけた長やすり(ロングファイル)でカーフィング材を削ります。この作業を行うことにより裏板がスムーズに接着できるようになるわけです。このときに使用するサンドペーパーは白っぽい物(酸化アルミ素材)を使って下さい、やすりの寿命が違います。











裏板を側板に貼り付けます。
クランプや接着剤の準備をします。タイトボンドは塗布後数分以内に圧着しないと乾燥硬化してしまいますので準備ができたらいっきに作業します。カーフィング材にタイトボンドを塗り裏板をかぶせます。テープで部分的に仮止めし、クランプで締め付けます。
実際にやってみると、これは大変な作業でした。裏面はラウンドしているので上を押さえると下がはがれ、下を押さえると上がはがれるのです。しかもボディ成形が完全ではないので側板のウェスト部分が裏板のウェスト部分より広がってしまうなど暴れまくりました。
その間にも刻一刻タイトボンドは硬化していきます。今回の工程の中でも最大の難関です。できればもう一人助手を付けて作業した方が良いかもしれません。
丸クランプは10個用意しましたが足りないですね。最低でも15個は必要です。









乾燥後クランプをはずし、裏板のはみ出し部分とバインディング用の溝をルータで彫ります。
ルータにはガイドローラを取付け、側板を基準面にして裏板を削ります。注意点ですがあまり急いで作業はしないで下さい。一気に加工するとビット(刃)が焼けてしまいます。それからルータに限りませんが電動工具を使用するときは細心の注意が必要です。一歩間違えると大怪我をしかねませんので。







バインディングとは縁飾りのことです、一般的なアコースティックギターでは白いプラスチックが使われていることが多いようです。今回は手持ちの「木のテープ」をバインディング材に使いました。材質はホワイトオークです。















ブレイス配置が終わった表板の写真です。











表板を接着します。裏板と異なり完全な平面なので簡単に接着できます。













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