製作のページ


アコースティックギターを作ろう







製作のつづき


8/1 ネックをボディへ取り付け
ネックが完成したのでボディへ取り付けます。
ボディへのジョイント方法は、ほぞとボルトの組合せです。まずはボディとネックを接着剤に無しに仮組し指板面と表板が完全にツライチになるかどうかテストします。
また垂直面のチェックも同時に行いますネックがボディの中央に位置することを確認して下さい。もし、この次点でゆがみなど見つかった場合はほぞや溝をヤスリで削って修正します。あまり大きく削るとほぞ組が機能しませんので注意が必要です。
満足する位置決めができたらタイトボンドで接着します。このときも手早い作業が必要です。なぜならほぞにボンドを塗ると水分を吸収してほぞが膨らむからです。正確に、そして可能な限り手早く作業をすすめます。












指板インレイ
ネックのジョイントが乾燥するまでの間に指板を仕上げます。
指板に貝から削り出したポジションマークを埋め込みます。デザインはマーティン社のD-45を模倣してみました。スノーフレイクとキャッツアイです。












トラスロッド取付
ネックが完全に固定した後、トラスロッドを取り付けます。トラスロッドは方向がありますので取付に注意します。
六角レンチが入るところがヘッド側、アルミ平面が出ているところが指板側です。











フレット取付
フレットを指板に打ち込みます。フレットワイヤーから部材をニッパーで切出し、左にある当て木を利用しながら木槌で打ち込みます。力加減には結構コツがいります。
すきまなく打ち込まれているかどうかチェックしながら進めます。フレットを打ち込んだら末端をヤスリ掛けします。
ヤスリは上から下へかけて下さい逆にかけるとフレットが浮きます。
すべてのフレットを打ち込んだら平面が出ているかチェックします。すべてのフレットは同じ高さでなければなりません。完全に平面のヤスリでレベリングする必要があります。可能ならアルミ角材など剛性が高く平面性が確実な素材にサンドペーパーを貼れば比較的無難に仕上げられるでしょう。








いよいよ指板をネックに接着します。
ヘッド側にナットが取り付けられるスペースを確保してネックに接着します、ボディとの境目は14フレットになるはずです。
十分にタイトボンドを塗布し圧着します。このときに使用しているクランプはサウンドボード接着時のものを流用しています。
クランプを締め付けるとボンドがはみ出してきますが気にしないで作業を進めます。はみ出したボンドは乾燥後、彫刻刀で削ります。くれぐれも隙間が出来ないように細心の注意が必要です。











ヒール部の成形
ヒール部分は裏板より飛び出していますので、この部分を小刀で削り成形します。
裏板に傷をつけないように注意しながら作業を進めます。












ギターキットのマニュアルではナット・ブリッジ取り付け後に塗装することになっていますが、私は塗装時のサンディング作業を効率的に進めたかったのでブリッジ接着を後回しにしました。
ブリッジの取り付け予定位置はマスキングしておきます。
塗装前に全体をサンディングしますがネックやサイドに使ったペーパーは表板には使わないようにします、ローズウッドの粉がスプルースを汚すからです。













下塗り
目止めのためにサンディング・シーラーを塗ります。シーラーを塗ると木は鮮やかな濡れ色になります。このときにサンディング時には気づかなかったさまざまな問題点が確認できます。たとえば接着剤のはみ出し、指板材サンディング時の木粉による汚れなどです。
今回の製作ではロゼッタをサンディングした際、黒く着色された木粉が飛び散り周囲のスプルースをかなり汚していました。
それからシーラーには有機溶剤が使われていますので必ず換気の良いところで作業して下さい。
私は有機溶剤用のフィルターの入ったマスクをして作業しています。なんでも有機溶剤は脳細胞(グリア細胞?)を破壊するらしいのでぜひ自己防衛して下さい。











[ホームへ戻る] [次ページへ進む]