1.正負の数
☆負の数の発見は数学の発展に大きな影響を与えた。負の数を使いこなし、その“魅力”を味わおう。

■符号(+、−)のついた数
・・・、−3、−2、−1、0、1、2、3、・・・
この数のならびで、0より左側の数−1、−2、−3、・・・を負の数(負の整数)という。1、2、3、・・・を正の数自然数)という。0は整数だが負の数でも正の数のどちらでもない。
・・・・、−3、−2、−1、0、+1、+2、+3、・・・というように、正の数に+の符号をつけてあらわすこともある。

■数直線
直線上に基準の点を0とし、これを中心に左右に一定の間隔で目盛りをつけたものを数直線という。



絶対値:数直線上で原点0と対応する数までの距離をその数の絶対値という。例えば+5の数の絶対値は、−5の絶対値は5。結果的にはその数から+か−の符号をとったものが絶対値となる。
★重要事項
《数の大小》
@ 正の数は0より大きく、負の数は0より小さい。 負の数<0<正の数
A 正の数は、絶対値が大きいほど大きい。
B 負の数は、絶対値の大きいほど小さい。

■加法(足し算)の法則
@ 同符号の数のとき
   絶対の和に共通の符号をつける
A 異符号のとき
   絶対値の大きいほうから小さいほうを引き、絶対値の大きいほうの符号をつけうる。
B 絶対値が等しければ、和は0となる。
例題@(3)5)=(3+5)=8、  A(4)+(6)=(4+6)=−10
    B(
7)+(7)=+(7−7)=0  (+0、または−0とは書かない)
■減法(引き算)の法則
 正の数、負の数を引くことは、その数の符号を変えて加えることと同じである。
例題 @ (+2)−(+5)=(+2)5)=−(5−2)=−3
    A (+2)−(−5)=(+2)5)=+(2+5)=+7
◎加法・減法の計算では (+6)+(-3)=6−3 、(-4)+(−6)=−4−6、 (+3)−(−5)=3+5 のように( )はずして計算してもよい。
■乗法(×)と除法(÷)の法則
2つの数の積を求めるには
@ 同符合の数では、絶対値の積(または商)に正の符号(+)をつける。
A 異符号の数では、絶対値の積(または商)に負の符号(−)をつける。
例題: @ (+3)×(+4)=+(3×4)=+12=12  A (-3)×(-4)=+(3×4)=+12=12
B (+3)×(-4)=-(3×4)=-12   C (-3)×(+4)=-(3×4)=-12
D (+6)÷(-2)=-(6÷2)=-12   E (-6)÷(+2)=-(6÷2)=-3
■除法と逆数
分数の数で割ることは、その逆数をかけることと同じである。
例題 
 
■乗法の交換法則  □×○=○×□
■乗法の結合法則  (□×○)×△=□×(○×△)
■累乗  3×3×3 と書く。 を「3の3乗」と呼び、3の右上の小さなを「指数」という。
累乗の計算で注意すべき点:  と  
■四則  加法、減法、乗法、除法をまとめて「四則」という。
 四則の混じった計算は次の決まりにしたがう! 
【重要】 @加法と乗法(または除法)の混じった計算は乗法(または除法)を先に計算する。
      Aかっこ()のある計算は()先に計算する。
例: @9+8×(-2)=9+(−16)=−7  A60÷(−6+2)=60÷(−4)=−15
■分配法則 (□+○)×△=□×△+○×△   △×(□+○)=△×□+△×○

《参考》数には整数のほか、分数、少数、無理数(√2、円周率πなど)がある。四則の計算はこれらの数の計算でも成り立つ。
負の数の概念があると平均の問題を簡単にを求めることができる。
例:6人の体重はそれぞれ 62kg、57kg、70kg、68kg、75kg、60kg。平均体重は?
解答:一人ひとりの体重を65kgを基準にして、正負の数を使って表すと、それぞれ
                 −3kg、-8kg、+5kg、+3kg、+10kg、-5kg となる。これらの和は
                 (-3)+(-8)+5+3+10+(-5)=2 となり、2kgだけ重くなる。
基準より2kg多いので平均は65+2=67   答67kg
基準の65kgを「仮平均」ともいう。したがって「仮平均との差を合計した数」+仮平均」平均値となる。
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