其之七 ピヨヨン虫

 この写真を見て、もしあなたが

 「あ、これ知ってる知ってる、見たことある!」

 と思ったとしたら、それはあなたがとことん海を楽しんでいる証であろうと思う。

 過去10シーズンにわたるネオ・クロワッサンにおいて(2005年時点)、この生き物は何かと尋ねてこられたゲストは、3億2千万人中たったお一人である。
 夜のゆんたくタイムでみなさんが撮ったデジカメの写真をそれぞれテレビ画面で拝見しているときに、こんな生き物の写真を撮っている人が実際にいたときはさすがに驚いた。
 1センチちょいのサイズもさることながら、こんなものを生き物と認識してちゃんと撮るその姿が素晴らしい……。

 残念ながら、これは何であるか?と訊ねられても明確な返答はできない。できないが、我々はこれをピヨヨン虫と呼んでいる。

 このピヨヨン虫は、おそらく広い意味でゴカイの仲間だろう。太い部分がケヤリムシなどと同じような管になっていて、その先から2本の細いナニモノかがピヨヨ〜ンと出ている。
 管は実に頼りなげに砂に立っていて、刺さっているのか埋まっているのか脚(のようなもの)で踏ん張っているのか定かではない。

 結局、現在のところ「なんじゃこりゃ?」のままでいるので、どなたか正体をご存知の方は是非ご一報を。