みなさんにとって、ダイビングとはなんでしょうか。

 「命だ!」「生活のすべてだ!」という熱い方や、「美味しいビールを飲むためだ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に、ダイビングはマリンスポーツと言われたり、マリンレジャーと呼ばれたりしています。
 とはいえ、純粋に「スポーツ」としてダイビングをしている人は少数派でしょう。やはりレジャーというべきでしょうか。

 マリンレジャーにもいろいろあります。
 水納ビーチを眺めてみても、マリンジェット、バナナボート、パラセーリングなど様々です。しかしそれらはあくまでも、スタッフに乗せてもらったり引っ張ってもらったりして遊ぶ、いわば受動的なレジャーといえます(体験ダイビングもこちらに含まれます)。
 はたしてダイビングも、それらと同じものなのでしょうか。

 違うのです。
 ダイビングとは本来、参加者があくまでも能動的に行うものであるからです。

 ところが!

 大昔の黎明期ならばいざ知らず、ひとつの産業を形成するようになって久しいダイビング業界では、指導団体それぞれが(建前で)講習時に教える内容とは裏腹に、エントリーダイバーは圧倒的に、受動的に楽しもうとする人ばかりになってしまいました。

 ガイドインストラクターについていく、ガイドが指差すものだけを観る、ガイドが上がれと言ったら上がる……… 

 そんな業界だからこそ、ゾロゾロと大人数で潜っては、40分くらいで全員揃って浮上、なんてダイビングが普通に横行するのです。

 でもそれって本当にダイビングなのでしょうか??
 それがダイビングが本来持っているはずの、アドベンチャー、ディスカバー、センスオブワンダーといった、不思議の世界へこんにちは的レジャーなのでしょうか。

 違う!!

 ……と確信している当店は、現地ガイドという意味での必要最低限のお世話はしても、海ではあらゆるゲストに「能動的に」楽しんでいただきたいと思っております。
 その究極スタイルが、いわゆる「セルフダイビング」なのです。

 セルフダイビングなどと横文字で書かれると、それまで受動的にしか楽しんでこなかった方々にはものすごくハードルが高い世界と思われるかもしれません。ですが、なんのことはない、Cカード講習を終えられたオープンウォーターダイバー同士なら、誰もができるということになっているダイビングのスタイルです。

 とある超ブランク&パニックダイバーのゲストがいらっしゃいました。
 なんとか海中で落ち着いた状態でいていただけるようになり、そして普段いつもそうしているように、最後はリーフ際でフリータイムを設けました(もちろん近くから見守ってはいましたが…)。

 その彼が、エキジット後おっしゃいました。

 「フリータイムのときに、自分の視野の前に人が居ないという素晴らしさを、生まれて初めて味わいました!!」

 これなのです!
 ダイビングって、本来そうなんです!!
 自分の意思で進み、自分の興味でモノを見、そして自分の能力で帰ってくる……。

 たとえそれが10mそこそこの移動範囲であっても、立派なセルフダイビング。
 そう、どんなポイントであれ、どこで何を見なければ不合格、なんてものはありません。自分のできる範囲で、自分で楽しみ自分で遊ぶ。
 それが積み重なっていけば、最初は10mそこそこだったものが、いつしかポイントの隅々まで自分の庭のように泳ぎまわれるようになることでしょう。

 それがどんなに楽しいことか!!

 そうして初めて、生き物をじっくり観察したり、写真を撮ったり、地形や浮遊感を楽しんだりといった、自分だけの楽しみの世界が広がっていくのです。
 違う価値観ももちろんあるでしょうが、当店が信じるダイビングの姿は、あくまでもダイバー一人ひとりが能動的に楽しむこのようなスタイルです。いわばアクアトレッキングとでもいうべき姿が、ダイビングの楽しさだと思っています(アクアトレッキングって、我ながらステキな造語だと自画自賛していたら、すでに使用されている言葉でした…)。 

 もちろん、潮流が激しかったりして、現地ガイドがついていなければどうしようもないダイビングポイントも世の中にはたくさんあります。その点水納島は基本的にどこでもセルフダイビングで行けます。

 まだ一度もセルフダイビングなんてしたことがないというみなさん、せっかくダイバーになっているんですから、最終目標をセルフダイビングに設定し、まずはエントリー前にコンパスで陸や沖の方向を確かめる習慣を身に着けましょう!!

 楽しい世界がさらに待っています!!

 当店では、通常のファンダイビングよりは格段にリーズナブルなセルフボートダイビング料金を設定しております。
 ボートでポイントに到着後、ポイントの説明を踏まえ、エントリーからエキジットまで各自でお楽しみいただきます。

 セルフダイビングに関しましては、経験・実力に応じた制限を設けさせていただきます。詳しくはこちらをご覧ください。