製作のページ


ゲルマラジオを作ろう


バックナンバーリスト [額縁製作] [ポスト製作] [キャラクター・マグネット製作] [ウクレレ製作] [ギター製作][サンシン製作][シュビップボーゲン製作]

はじめに


 今回は電子工作を取り上げてみることにしました。
 ゲルマラジオとはもっともシンプルなラジオの一種で、空中を飛び
回っているラジオの電波を捕まえてダイレクトに音声信号を取り出す
というしくみです。したがって電源や電池を必要としないため停電時
でもラジオを聴くことができます。
 電子回路工作の最初の一歩として取り上げられることが多いので、web
上を検索すると製作記事は数十種類も見つかります。しかしながらその、
多くはバラックセットであり実験用としてはいいのですが「所有する喜び」
を満たしてくれる製作事例は多くはありません。
当サイトではアンティーク調デザインでまとめ、使っていて楽しいゲルマ
ラジオになるように工夫してみました。 

(鉱石ラジオでネット検索すると美しいラジオがたくさん見つかります
 デザインの参考にするといいでしょう)

おすすめサイトxtalradio59's Web Site



準備するもの


材料
・270PFのポリバリコン、ポリバリコン用延長シャフト、ゲルマニウムダイオード1N60
・クリスタルイヤホン、直径40mmのつまみ(ダイヤルノブ)
※以上の部品は電子パーツショップでしか入手できません。
 地方の方はサトー無線の通販を利用するとよいでしょう。


・コイル製作用  ファックスの紙芯(ラップの紙芯でも可)直径34mm程度
・エナメル線 0.4mm長さ20m (ホームセンターで売っている10m巻き2個で可)
・竹ヒゴ(コイルにタップを出すために使用)
・パネル用のCDケース(分解して12cmのプラスチック板として使用)
・アンテナ用電線 10m (ベランダなどを利用し可能な限り長くアンテナを張ります)
・配線用電線 1m
・百円均一で売っている内寸法12cmの一升ます・・・ケースとして使います
・百円均一で売っている厚さ0.1mmの真鍮板(もしくはタマゴラグ) 
・M4ねじ 長さ25mm 4セット、ローレットナット4個
・M3皿ねじ 長さ10mm 2セット、3mmトラスねじ4個 
・接着剤
・塗装用品(つや消し黒 ラッカースプレー、水性ステイン 着色剤)

工作に必要な工具類

・糸鋸、のこぎり、はんだ、ハンダゴテ、サンドペーパー(240番と320番それぞれ1枚)
ドリルとドリルビット(刃先)ドリルスタンド
ドライバー、ペンチ

図面と回路図回路図パネル寸法図面


(1)パネルの製作


12cm四方のプラスチック板が必要です。今回はCDケースを
ばらして作りました。 
つるつるのままですと塗料がのりませんので320番のサンド
ペーパーでよくみがいておきます。
図面どおりに穴をあけます。






(2)パネルの塗装


つや消し黒のラッカースプレーで塗装します。
塗装のコツですが一度に厚塗りしないことです。
薄めにラッカーを吹き付けたら15分ほど乾かして
2回目の塗りとします。
合計3〜4回塗装してください。









(3)ケースの準備


 一升ますをケースとして使います。大きさが何種類かありますが
今回使用したのは外寸14cmで内寸12cm四方のものです。

着色の前に240番ペーパー→320番ペーパーで表面を整えます。












(4)ケースの着色塗装


 水性ステインのオーク色で着色してみました。
 コツですが、ここでも数回に分けて塗るのがポイント。
特に最初は塗料と水を6:4くらいに混ぜ、薄い色で着色を
開始します。
はけ塗りを開始する前に塗料は十分準備してください。塗っている
途中で塗料が無くなると、その準備をしている間に塗料が乾き、
それが塗りムラになります。
数回に分けて着色をすすめてください。徐々に薄める水の量を減ら
していってかまいません。






(5)コイルの製作


 ファックス用紙の紙芯を長さ105mmに切断し、それにコイルを
巻きました。巻き数20回ごとに竹ヒゴの上をまたぐように巻きます。
合計160回巻きます。

コイルは3mmベースプレートに取り付けますが、このときベースと
コイルを固定するねじは
皿ねじを使ってください。









(6)仮配線でテスト


 コイルが完成したらワニ口クリップで。回路図通りに配線し、
コイルのテストをします。数mの長さの電線を屋外に張り、それを
アンテナとします。
アースがあるといいのですがなかなか準備は難しいですね。
この状態でラジオが受信できるかチェックしてください。










(7)ダイヤル目盛、銘版の作成


 この手の製作のとき、ポイントとなるのが操作補助用の各種表示です。
私はインスタントレタリングのホワイトを使うことが多いのですが、
今回はサンワサプライから発売されているゴールドラベルを使ってみま
した。ダイヤル目盛は分度器同様に180度に目盛られています。
製作にはJW-CAD for WINDOWSを利用しました。











(6)ラベルの位置決め


 シールを所定の位置にきちんと貼るのはなかなか大変です。
私の行っている手法を紹介しましょう。まずスリーエムのスプレー
のり55を用意します。(画材屋などにあります)
方眼紙の上にラベルをならべ、55を吹き付けた透明ビニール板を
その上にのせビニール側にラベルを貼り付けます。
(右図はその状態です)

その後、ラベルの裏のシールをはがしのり面を露出させます。






(7)ラベル貼り


 あとは透明ビニールをパネル上にかぶせるだけです。
黒地に金ですのでなかなか締まった外観になってきましたね。












(8)ポリバリコンに延長シャフト


 ここも工作のポイントですので忘れずに!
ポリバリコンに大型ツマミをつけますので必ず延長シャフトが必要に
なります。ポリバリコンを手配するときに忘れずにシャフトも手配
しましょう。











[ホームへ戻る] [次ページへ進む]