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シュビップボーゲンを作ろう


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はじめに


 ここのところ楽器ネタが続いておりましたが、今回は「簡単木工」
をテーマに 製作を進めていこうと思ってます。製作難易度としては
木工初心者が土日で十分作れるレベルに設定しました。小学生高学
年から製作可能かと思われますが、100V電源も使いますので指導者
の立ち会いは必要でしょう。
 さて、今回のテーマはシュビップボーゲンです。シュビップボーゲン
に関しては展示室で解説してますのでそちらをご覧下さい。
 早い話が、 クリスマス向けの飾り物です。(子供部屋の常夜灯や、
ベッドサイドランプと しても活用いただけるのでは?) 
もともとはドイツの名産品のようです。もちろんドイツの本物はもっ
と複雑で 美しいのですが、今回は可能な限りシンプル化をはかり、
平易に製作できるよう工夫してみました。 






準備するもの


材料
・ナツメ球100V5W球 蛍光灯などの常夜灯に使われる物を2個
・E12口金のソケット 2個
・ヒシチューブ 内径2mm(収縮チューブ) 1個
・AC100Vケーブル(百均ショップで売っている延長コードを加工します)
--------------------------------------以上は電材コーナーにあるはずです

・シナベニア 4mm ×120mm×250mm を3枚(できれば失敗したときの予備も)
 (普通のベニアとは違います、お店の人に聞いてください)
・ラワン板もしくはホワイトセラヤ集成材 120mm*225mm*25mm を1枚
 (無ければ60mm*225mm*25mmの板2枚をはぎあわせてもいいです)
・接着剤
・塗装用品

工作に必要な工具類

・糸鋸、のこぎり、はんだ、ハンダゴテ、サンドペーパー(180番と240番それぞれ1枚)
ドリルとドリルビット(刃先)木工用の4mmと8mm、下穴用の2mmを使います
(あれば)ドリルスタンド
F型クランプ、木工用ボンド、かんな もしくは 木工用ヤスリ、定規、チャコペーパー
型紙(ダウンロードしてプリントアウトしておくこと)
ヘア・ドライヤー(ヒシチューブの収縮に使います)、鉛筆、ドライバーなど

あると便利な治具
・500mm×100mmくらいの板に180番のペーパーを両面テープで貼ったもの
 (この製作の中では「長やすり」と呼んでいます)

型紙 (商利用および二次配布を禁止します。個人の製作用としてお使いください)
    PDFで準備しました。印刷時には注意が必要です
    「用紙サイズに合わせてページを縮小」のチェックマークは必ず外してください。
    オンのままだと94%くらいの型紙になってしまいます。
    PDFが開けない方は身近なパソコンに詳しい人にご相談ください。
・型紙プレートA型紙プレートB型紙プレートC図面(GIF)


(1)台座の製作


まずはベース(台座)の製作からです。作例では手持ちの
ラワン板を接ぎ合わせて目的の大きさの板にしています 
(接ぎ合わせ→「はぎあわせ」とよみます)
 入手可能でしたらホワイトセラヤの集成材をお勧めします。
その方が木が柔らかいので加工が楽です
大きさは120mm×225mm×25mmです。






(2)台座の横部分をやすり掛け


2枚の板をはぎ合わせた場合、わずかに段差ができることが
あります。(これを目違いと呼びます)
目違いをはらうために長やすりで台座の横部分をやすり掛け
します。









(3)台座の表面をやすり掛け


 このように平らな面をやすりがけする場合は板など平面
がきちんと出ている物にサンドペーパーを巻きつけやすり
がけを行います。











(4)配線用の穴あけ


 電球への配線のための穴あけを行います。
 ここでは垂直に穴をあけるためにボール盤を使っています。
ボール盤が無い場合にはドリルスタンドで代用できます。
ドリルスタンドがない場合には手持ちドリルで注意深くあける
しかないでしょう。
作例では4mmのキリを使い、2つの穴を並列にあけています。
手持ちドリルの方はこんな風にはあけられないと思いますので
6mmビットを使い穴をひとつだけあけてください。






(5)配線用穴あけのつづき


 奥側面の穴あけが終わったら上面からの穴あけです。8mmビッ
トであけます。図面では貫通させないで途中で止めていますが
が貫通させても特に問題ありません。あとでケーブルを通すこ
とを考えると、貫通させたほうが処理は楽です。










(6)配線材料の準備


 電源ケーブルですが百円均一で売っている延長コードを使い
ます。電源コードと電源プラグを購入して自作するより安上がり
ですから。
左にある配線フックは購入はしたものの今回は使わずじまいです。










(7)ケーブル作成


 メス側のコンセントをばっさり切ってしまいます。
 このコードですが、あと15cmくらいは別の用途で使いますから
それも切り取り、別に保管していてください。











(6)配線テスト


 ちゃんと電源ケーブルが通るかどうかテスト配線します。













(7)プレート取り付け方法について


 さて、今回のシュビップボーゲンはプレートを3枚使います。
これをどのように立てるかが問題となります。理想的にはタイプ
Aのように溝切りしたいところです。ただ溝の幅が4mmになります
ので4mm以下の刃幅を持つ彫刻刀か一分ノミが必要になります。
(もちろんルータまたはトリマーをお持ちの方でしたら楽勝で溝
切りできますが)

ここはタイプBのように工作用ヒノキ棒(5mm×5mm)を台座に貼り付
けていく方式で工作を簡単にしました。








(8)台座へヒノキ棒を配置


 奥側から15mmのところと69mmのところにヒノキ棒を置くための
印をつけておきます。印は右端、中央、左端の3ヶ所につけてく
ださい。
 印をつけ終えたら、まず右写真の奥側から1本目と3本目を台座
に接着します。(速乾性木工用ボンドを使ってください。)
乾燥までに1時間かかりますから次の棒を接着する前にプレートの
製作をすすめておいてください。
 プレートAが完成したらそれを奥側1本目のヒノキ棒の手前に置き
2本目を接着します。プレートは取り外せるようにしたいのでプレ
ートには接着材をつけないでください。
 プレートを取り外し可能にする理由ですが、自分のオリジナルデ
ザインのプレートと差し替えることができるようにするためです。




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