Variegated Cycad         

変化葉ソテツ

ソテツへ戻る 世界のソテツへ 変化ソテツへ 盆栽ソテツへ ソテツの文化 琉球政府刊行物 トップへ戻る

Wonder Garden 諸島は世界で最もポピュラーで、最も栽培されていて、最も頑丈で美しい、ソテツCycas revoluta の分布の中心です。都会の空き地でも道路際でもあちこちからソテツの芽生えが出てきます。なんでこんなものがCITES(U)なのか不思議なくらい。
多数のソテツの中からは様々な変わり者が見つかっています。黄金ソテツや斑入りソテツなどが有名ですがその他にも様々な変異があるようです。
様々な変異ソテツを楽しんでください。

オウゴンソテツ(黄金ソテツ) Cycas revoluta alba

本物の黄金ソテツを見たらきっと誰もがため息を漏らすことだろう。とても美しいソテツです。
このソテツ1個体ずつかなり個性が強く黄金の発色のメカニズムが異なるようである。
春先だけ黄金になるタイプ、夏の高温期の葉だけが黄金になるタイプ、新芽はいつでも黄金になるタイプなど様々なものが見られる。
私が一番綺麗だと思うものは高温期だけの新葉が黄金になるタイプ。すごい鮮やかなオレンジ黄色です。でもこのタイプは日本で育てると芸を出さず普通のソテツと変わらないかも。

2004年 自生地で小苗 これは夏の葉だけが黄金になる 有名な沖永良部の黄金ソテツの側芽から
古い葉と新しい黄金葉。新芽は必ず黄金。 夏黄金タイプ 黄金の針葉
久米島の黄金ソテツ(5月だけ) 夏場の高温に出る葉が黄金になるタイプ 黄金と言うより白です(新芽はいつでも)
ペコさん撮影 ペコさん撮影
まつさんの実生ソテツ 実生でこんな幸運もあるんですね。 写真撮影まつさん。第2葉。
造園屋さんの入り口

コガネソテツ(黄金ソテツ、キンブチソテツ) Cycad revoluta aurea

奄美で黄金ソテツとして流通しているソテツ。
葉の縁だけが黄色く変化する。この黄色が浅いものや深いもの、また早くに茶色く枯れるものや枯れずに黄色の部分が永く残るものなど様々な変異がある。種子からほぼ100%遺伝するようである。
このソテツの起源は一つでなくワンダーガーデンアイランド列島あちこちでこのようなタイプが見つかっている。
通常出回っているものは緑に出てしばらくして葉先が黄色に変わり、秋には黄色の部分が茶色に枯れてしまう。

街角の盆栽屋さんで

マヤーソテツ(獅子ソテツ、トサカソテツ、綴化ソテツ) Cycas revoluta cristata

ワンダーガーデンアイランドのソテツ好な方の一番愛好するソテツです。普通の住民は斑入り等は病気として忌み嫌いますが、このタイプにはマヤーとしっかりと名前まで付けています。株の頭がマヤー(猫)の手に似ているからとか。日本ではシシソテツの名前が通りがいいかもしれませんね。
山でマヤーを見つけるとこの部分を切り取り挿木をします。当然全て生きるわけはないので数はとても少ないです。
私は小さい物がすきなのですが皆さんは大きな何段にもなったものを価値があるとしており、また高価で取引されています。
マヤーがなぜできるか不明。

普通の株から新芽がマヤーとして出てきました 個人盆栽 N農園
3段にもなっている美麗個体(個人宅) M園芸 N農園
こじんまりして私好み  広島サタケ製作所

マツバソテツ(松葉ソテツ) Cycas revoluta diplofoliolum

松葉のように小葉が途中で2股にわかれるタイプ。全ての小葉が2股に別れることはない。また栄養状態によりその程度が大きく異なってくる。肥料と水と太陽をたくさん与えると松葉になる確率は高くなり日陰で育てると普通のソテツと変わらない葉を出す。
なぜか他のソテツに比べ側芽や脇芽をたくさん出す傾向がある。また先端は石化か金魚葉になることも多い。
これもWGI列島あちこちから見つかっており多元で多少の変化がある。
このような性質の個体からC.micholitziiやC.debaoensisなどの方に進化したんだろうか?

自然実生、この株は今年は芸が発展しました 園芸市で販売中の株
小葉の展開を見てください。C.micholitziiと似ていませんか。
側芽がとても多い 広島サタケ製作所

矮性ソテツ Cycas revoluta "Dwarf"

なぜか種子から播くとたまにこのような個体が出現します。
かわいいのですが成長が悪いです。大人の矮性見たことがありません。

実生からでたものです。この後枯れました。 石垣島のIさんの個体。

矮性ソテツ金魚葉 Cycas revoluta "Dwarf"&"Kingyo"

このグループはある地域でしか出現しません。ところがその地域ではいくつも見つかります。矮性なのですが先端が金魚葉になるという性質も伴います。同じ矮性金魚でも個性があり若干変異があります。
自生地では大きな個体を見たことがありません。大きく育つか不明。矮性ソテツと言っていいのか、金魚葉ソテツと言っていいのか。またこのタイプは小さいうちにいくつもの株に別れているものが多いです。
とても不思議なソテツです。

自生地での矮性金魚葉蘇鉄 Cycas revoluta "Dwarf"&"Kingyo" in habitat
葉先が幾つかに分かれる(金魚葉) なぜか茎が分かれる
将来どうなるか楽しみな個体

ハリソテツ(針ソテツ) Cycas revoluta hystrix

ハリソテツのはりは幹から出る針だったんですね。

このソテツにくっつきたくない、痛そう、でも欲しい  広島サタケ製作所 2003


タコソテツ Cycas revoluta involuta

石垣島のIさんの発見の栽培品です。
育てる場所により変化するようです

いただいた株があるのですがまだ芸を現しません。

でもこの個体は真のタコソテツではない可能性があります。
ほんとのタコソテツはどんなものだろうか。
Cycas revoluta var.involuta

アオエソテツ(青柄ソテツ) Cycas revoluta glabra

年配の方に聞きましたら、ソテツの綿毛を集めボールにして遊んでいたそうです。
アオエソテツではできませんね。
葉柄や茎に綿毛が全くみられません

ラシャバソテツ(羅紗葉ソテツ、墨斑ソテツ Cycas revoluta "Rasya-ba" With a leaf Like woolen cloth

葉がやや厚く、表面はざらついています。なぜか散斑になることが多いです。
大きな個体もたくさん有るので栽培は難しくなさそうです。

羅紗葉は細かい散斑を伴うことが多い 自生地で 2005新芽

奇形・突然変異 Cycas revoluta "Monster" and "Mutant"

ほんとはこのような芸のソテツにもちゃんとした名前はあるんでしょうが私は分かりません。
変り物・分類不能をここにまとめました。
珍しいけどちょっと気持ち悪いかな。

アメリカのRudyさんが送ってきてくれた写真。今はどのような姿になっているんだろうか。 Phot by Rudy
同じものです。小葉も不規則で葉も石化や金魚になります 葉先が金魚葉になっている

セッカソテツ(石化ソテツ) Cycas revoluta "Sekka"

1枚だけの一時的なもの 葉は針状で並びが不規則、たまに融合する
実生から
先端が面白い
石化?金魚?松葉?なんて呼べばいいの
黄金石化 Cycas revoluta alba "Sekka" ペコさん撮影
すごい変化ソテツです、Spiralさんの栽培品。芸のはいり方はずいぶん変化するようです。写真もspiralさん。

フイリソテツ(斑入ソテツ) Cycas revoluta variegata

斑入りのソテツはとても綺麗です。艶のある濃緑に黄色や白の色が混じり美しいです。
個体により斑の入り方は千差万別で幾つかのパターンがあります。
野生で見つけるのは極めて稀。
私は専門家ではではないので斑の名称は良くわかりませんが幾つかに分類して写真を掲載してみました。
斑の名称がちがっていたら指摘してくださいね。

自生地で見つけることは稀。In habitat
公園内植栽、誰も気がつかない 源平状になってきた。芯をつぶそうかな。
萌黄斑 後冴、鮮やかな黄色になります。 こんな色なら派手でもいい、Tさん所有
我家で最大、でも地味斑 均等に入った良斑 後冴
友人採種、黄色が強くて綺麗になりそう Mさん系統。種子から遺伝します。 松葉もまじえている
石垣島のIさんのコレクション。Iさんはおそらく日本一のソテツコレクター。
散斑?ごま斑? ごまがかなり細かいタイプ 白地に緑がごま状に入るタイプ。美麗種。 散斑、葉全体に細かく入り美しい。
散斑の拡大画像 虎斑としてのいただき物 虎斑、9月ごろにはこのように変化。
この3つはやんばるのTさん採集の個体。
同じ場所にこのタイプが幾つかあったそうです。
と言うことは種子で遺伝しそうな感じがします。
1株いただきました。

白と言うこと以外に斑の入り方が他の斑入りと異なっていて面白い。

その他

アルビノ、当然枯れます。 albino 3本雄球果。海洋博公園園内。珍しいです。

その他外国産ソテツの変化物 Others Variegated Cycad

外国産の種子を輸入して播きますとたまに変わり物が出てきます。なかには綺麗なものもありますよ。

Cycas

Cycas debaoensisi 斑入デバオエンシス

ただでさえ珍しいデバオエンシスの白斑です。相当な数を播いた方だけに訪れる幸運でしょうか。

チャーリーさんの実生
写真もチャーリーさん


Cycas siamensis 黄金シャムソテツ
Cycas siamensis aureaになるのかな。

たまぐすくさん、撮影。

こんなもの家の庭の一等地に植えたい。かなり目立つだろうなあ。
moiさん撮影
Cycas siamensis "Thai Silver"


Ceratozamia hildae

現在両方とも健在で成長中
矮性は葉が伸びても小葉はこじんまりとかわいらしい。

時間があれば現在の写真をアップします。
2005.08.14
羅紗葉、鈴虫剣 矮性 Dwarf

Ceratozamia "tamazunchale"

Ceratozamia "tamazunchale"
石化タイプ


Dioon

半分くらい緑が出てくれたらとてもうれしいけど
アルビノ Albino 綺麗なんだけどなあ


Encephalartos


ホリダスはたまに斑を交えました
現在養子に出して生きています


Encephalartos horridus monster Encephalartos letiefii オレンジ黄金 展開すると鮮やかな黄色にその後緑に。1ヶ月くらい楽しめます。
100粒播いた中からこいつが出てきました。
矮性種
Encephalartos hildebrandtii "Dwarf"


Macrozamia

友人実生
現在我家に来ています
光線不足で葉が2枚の状態
2005.08.13
Macrozamia fraseri variegata Macrozamia moorei "aorea"黄金(上原さん)


Zamia

3枚ともZamia furfracea monster この種はたくさん播かれて、いくつかの農園でこのような個体が出現している。私も1個所有

Zamia furfracea variegata 某植物園で Zamia furfracea "sekka"  チャーリーさん撮影
Zamia fischeri variegata 画像はチャーリーさん提供 Zamia fischeri の超美麗種,チャーリーさん提供


お願い

わたしfernはソテツの画像を集めています。このHPをごらんになった方で面白いソテツ画像や珍奇な画像がありましたら、交換なり提供なりしていただけないでしょうか。もちろん許可なしで掲載に使用することはありません。
またソテツに関する情報提供もよろしくお願いします。


ソテツへ戻る 世界のソテツへ 変化ソテツへ 盆栽ソテツへ ソテツの文化 琉球政府刊行物 トップへ戻る