あけぼの印刷・あけぼの出版

県民の福祉とくらし、沖縄の文化を守り、平和と社会進歩に貢献する

会社案内


 1945年(昭和20年)の沖縄戦によって、沖縄全面占領した米軍は、サンフランシスコ講和条約第3条で沖縄を日本本土から分断し、植民地的な専制支配をしきました。

 アメリカ軍政下で、沖縄県民の権利はことごとくじゅうりんされ、言論・出版の自由もありませんでした。

 こうしたなかで、沖縄人民党(1973年に日本共産党と合流) が機関紙「人民」の発行許可願いを出しましたが、7回も拒否されました。沖縄人民党はこれを裁判に持ち込み、8回目でようやく許可をかちとりました。1962年1月12日のことです。
 沖縄人民党は同年1月23日付ですぐに週刊の機関紙「人民」(タブロイド版、4ページ)を発行しました。しかし、沖縄人民党が機関紙「人民」の印刷を依頼した印刷所には、米軍の圧力がかかり、沖縄人民党は機関紙印刷のために印刷所を転々とせざるをえませんでした。

 こうしたことから、県民の言論・出版の自由を守り、「人民」を安定的に発行できる印刷所の建設が急がれ、この運動のなかで1962年10月15日、創設されたのが弊社・あけぼの印刷です。いらい、米軍占領下で「人民」の発行を支え、県民の言論・出版の自由を守る砦の役割を果 たしてきました。

 この歴史と伝統を受けつぎ、現在は「県民の福祉とくらし、沖縄の文化を守り、平和と社会進歩に貢献する」ことを経営理念に、印刷業だけでなく、出版部門にも力を入れています。弊社の出版物は、沖縄独自の課題を正面 にすえ、県民・国民の民主的な運動をむすびついたものが多く、一定の評価を受け、期待も寄せられています。また、文化面 の出版物も独自の視点から切り込み、好評です。

 あけぼの出版は、沖縄の歴史、経済、文化等の専門家の方々や民主団体のみなさまと力をあわせ、貴重な資料、最新の情報などを網羅し、民衆の立場から沖縄の諸相を紹介します。
 写真集、パンフレット、冊子、さまざまな形で時宜にかなった出版物を発行しています。
                               代表取締役社長 古謝 将嘉

                                     
       人民党と支持者の奮闘でわずか18日間で工事完成      落成祝賀会にぎわう! 各民主団体代表、党員、支持者など150名が参加

       
創業直後の状況。弊社工場を背景に前列中央が瀬長亀次郎人民党委員長、その右・大湾喜三郎社長、瀬長氏の左・新垣幸吉「人民」東京支局長、他は職員。